※2024/5/16 1THB = 4.29円

タイに移住したら、

プール・ジム付きの高層コンドミニアムに住んでみたい✨

というのが、日本からの移住者のキャッチーな願望としてメディアでよく取り扱われたり(たぶん)してますが、家賃・クオリティはピンキリです。
さらに言えば、オーナーガチャというものが現実的の存在し、これは後々トラブルが起きた際のストレスの大きさに作用したりします。
※経験踏まえて後述。

外国人が住む賃貸形態は主に3つに分類されます。

  • コンドミニアム
  • アパート
  • サービスアパート

私が住んだことがあるのは、前者の2つのみですが、過去・現在の住居の紹介の前に、まずはそれらの違いをざっくり触れておこうと思います。

タイ・バンコクの各賃貸形態に対する俺的見解

どの賃貸形態でも、入居時に家賃2月分のデポジットを渡すことになります。日本で言う敷金みたいなものと思ってください。礼金みたいなものは存在しません。故に退去時は(今のところ)大方戻って来てます。

賃貸形態家賃光熱費最低契約期間家具プール・ジムトラブル対応
コンドミニアム中~高1年オーナー or エージェント
アパート低~高半年~有 or 無スタッフ
サービスアパートマンスリー~有 or 無スタッフ or メイド

※あくまで個人的見解と経験則です。不動産屋のホームページ確認推奨。

コンドミニアム

部屋毎に個人オーナーが所有している物件。日本で言う区分所有の分譲マンション。
ここで前述したオーナーガチャが発生。ホスピタリティ満点オーナーから全くその逆のエージェントに丸投げオーナーと多種多様。私個人は今のところ1勝1敗。

メリット

  • 光熱費に余計な請求が含まれない。
  • 家具が備え付け。
  • ファシリティ(設備)充実。
  • (上手くやれば)家賃交渉可。

デメリット

  • エージェントを挟んで賃貸契約を結ぶ必要がある。
  • (特にオーナーガチャに負けた場合)トラブルへの対応が遅い。
  • 退去時に備え付け家具の劣化に対する請求(デポジットから天引き)の可能性がやや高。

アパート

法人のオーナーが建物の全体を所有・管理している物件。
経験上では備え付けの家具は基本なし。電気代・水道代がオーナーの利益乗せて請求されるので割高。このシステムにより私は引っ越しを決意する。

メリット

  • 即入居可。
  • 半年から契約出来る物件が多い。
  • スタッフ常駐なのでトラブルが合ったらすぐに対応してくれる。

デメリット

  • 光熱費が高い。
  • 備え付けの家具が基本ない。
  • アパートのファシリティ(設備)はあまり期待するな。

サービスアパート

前述のアパートに付加価値(サービス)が付いたアパート。
さらに以下の2分類に分かれるようです。

アパート系メイドや生活備品の付加サービス
ホテル系「ホテルに住む」とほぼ同意のサービス

私の友人は上記の2分類の前者に該当。ペット可の物件はこの形態が多いような気がしてます。
以前お世話になった私が勤めている会社の女性上司(既に退職)は伺った感じ後者だったのだと思われます。仕事以外はだらしない人だったので今思えば最適な住居選択をされたと理解。

メリット

  • 即入居可。
  • (おそらく)住人自身での清掃はほぼ不要。定期的にメイドさんがやってくれる。
  • (聞いた話だと)旅行なりで不在中はペットの餌をあげてくれるなど、かなり融通がきく。
  • スタッフ常駐なのでトラブルが合ったらすぐに対応してくれる。

デメリット

  • 家賃は高め。
  • 光熱費も高め。
  • 物件自体が少ない。

PRASO RESIDENCE RATCHADA

公式サイト

私がタイに移住して1番最初に住んだアパートです。MRT RAMA9駅付近の会社から徒歩10分。入社当初はタイ生活の勝手がわからない故、会社付近になんとなく住むのが今でも大半の弊社スタッフの通る道です。

半年契約で施設の括りとしては「DELAX」タイプ35m29,200THB / 1 monthでした。
備え付け家具は、ベッド・ソファー・テーブルのみ。冷蔵庫は500THB / 1 monthでレンタル可。テレビも同じ値段みたいですが、タイのテレビを見てもわからないので設置せず。Wifiも500THBだったかな?
懐かしい。バスタブ無しのシャワーのみ。ちゃんと温水は出ました。

8階建ての内の1フロアはホテルとしても貸し出しているようです。これはホテル用の部屋の写真。

申し訳程度のフィットネスはありましたが、かなり狭く圧迫感あり。ランニングマシン御所望でしたが、入居開始からしばらく壊れてました。勝手が悪すぎたので使用回数は片方の手で数えられる程度で終了。

洗濯機は共用で1回30THB。アパートのルールでベランダに個人で洗濯機設置するのは禁止。
入居時、会社の先輩が住んでいるとの情報を得たんですが一向に会えず。
どうやら上記ルールを破ったことがバレたようで、強制退去の運びになったようでした。(これを知ったのは住んでからしばらく先のこと)

さて、私はここに1年3ヶ月住んだわけなんですが退去理由はこれでした。

え?

電気代6,278THB?!
コロナウィルスが蔓延した暗黒期2020年。会社は強制リモート体制となり、1日中部屋で過ごすことになりました。
結果、エアコン付けっぱなし+利益上乗せのアパートの電気代のコンボが発生。
職場内でもちょっとしたトピックになりました。(〇〇さん先月の電気代6,000THBだってよ。騙されてるんじゃない?)
今の住居も最近は暑いのでそれなりに電気代かかってしまってますが、この数値に達しったことはまだありません。

この時私は、

「このアパート家賃安いけど電気代とか考えたら、もっと良いコンドミニアム住んだほうがいいんじゃね?」

という結論に至りました。引っ越し決定。
尚、領収書にも記載ありますが、タイの水道代は微々たる金額です。
稀に不動産屋が「水道代は家賃込でいいですよ~」とか甘い勧誘してくる話を聞きますが、それには乗る価値あまりないのでご注意を。やるなら電気代込にしてくれ。

Raintree villa

全く私の風貌に似合ってないのですがメルヘンチックな玄関でお出迎えのRaintree villaは、最寄りBTS Thong Lo駅から徒歩10分。Sukhumvit Soi 53奥地の1997年築という大分古めのコンドミニアムです。villaという名前の通り田舎の別荘のような落ち着いたプライベート感があります。

2年居住しましたが、35m2バスタブ付きの「STUDIO」タイプ(キッチン付きワンルーム)で、初年度は17,000THB / 1 month。2年目はコロナ下で入国規制故に需要と供給のバランスが崩れた為、16,000THBに値下げしてくれました☺️

前回の住居で問題だった電気代も平均2,000THBくらいに抑えられました。

決め手はこのコンドミニアムというより、この部屋が気に入った故での入居ですね。なんていうか男の夢みたいなものが詰まってました。

繰り返すが男の夢。もう少し具体的に言うと天井で空調用のプロペラが回っているというか。(この部屋には存在しません。あくまでイメージ。)

「シティーハンター」の冴羽 獠の事務所がそれに該当するんだと私は思ってます。これは日本国民諸君のアラフォー男子に共感頂けるんでしょうか?実態はわかりかねますが共感頂けたら嬉しいですね。

ここから私の住居選択においてバスタブ付きが必須項目となります。

A棟とB棟間には小さめのプールあり。
小さいけどかなり深め。底は傾斜になってるので写真の奥の位置なら子供でも遊べます。逆に手前の位置だと大人でも立てません。(マナー・ルール違反ですが)飛び込んでもOK(ではない)な深さ。

周辺情報はこの場では割愛しますが、Thong Loは駅から北側に進むほどラグジュアリーまたはカルチャー寄りの興味を唆るお店が多くなっていく印象で、駅とそれらの店が連なるエリアの中間にこのコンドミニアムは位置してます。(デートに最適な立地ということです。)

欠点あまりなさそうですが、私が退去を決めた理由はポジティブ・ネガティブな要素を含めて以下。

  • (この位置はバンコクの日本人が集まるエリアなので)日本人少なめのエリアに住んでみたい
  • エアコンからの水漏れが多々発生
  • コンドミニアム周辺の雨季の大洪水

洪水はバンコクでよくあることなので、住居を決められる際は気にしたほうがいいと思います。ただし、(向こうも商売なので)エージェントからこの手のネガティブ情報のシェアは期待できません。

街は年月と共に変わっていきますが、土地自体はそう変わりませんので過去の被害状況をさらっと把握されることをおすすめします。

タイ政府観光庁2011年発行のハザードマップ

ちょっとネガティブなこと書いちゃいましたが、最後にここでのオーナーガチャは当たりだったということは言いたい。
トラブルが合った際に、エージェントを通さずオーナーと直でLINEでやり取り出来ましたし、対応も迅速に行なっていただきました。ありがとうございました。

私が入口のセキュリティキー無くしてしまった際の一幕。
優しく・丁寧で・迅速に対応してくれました。申し訳なくて一時的に借りたオーナーの鍵を返す際にチップをひっそり包んだんですが、「そういうのやらなくて大丈夫よ」とも言ってくれました。ガチャ1勝。

Address Chidlom

公式サイト

Thong Loの元住居に後ろ髪を惹かれながらも引っ越しを決意。
当時タイ在住も4年目となってましたので、勝手もわかってきますし自身の居住選択のスタイルも言語化出来るようになりました。私がエージェントに「この部屋気になってます」という物件情報サイトのURLをいくつか送ったことに加えて、求めている条件を提示し「そちらからのおすすめ物件ありますか?」と問いてみました。条件は以下。

  • 家賃 15,000THB / 1 month 前後
  • 40m2くらいの「STUDIO」タイプ
  • バスタブ付き
  • BTS Nana駅 ~ Prakanong駅 (日本人には都合いいエリア)

提示した条件4つの内の上から3つをクリアし、「あなたが住むべき物件はここよ」とドヤ顔で言わんばかりに勧められた物件。

私:「15,000THBってあなた言ってるけどウェブサイトには16,000THBって書いてありますよ?」
エージェント:「心配しないで☆もうオーナーには話はつけてあるから。」

そこまで言うなら。内見。即決。もう一部屋見る予定でしたがその場でキャンセル。エージェントさん。俺のことわかってくれてるじゃないか。
というわけで、最後に紹介するのが今住んでいるコンドミニアムのADDRESS CHIDLOMです。

勝者の景色?は大袈裟ですが、(実態は落ちたら命ないと言われる)セーブ運河の景色には朝からテンション上がります。夜景はさらにGood👍

20階と割りかし高層階の部屋故に、ベランダに鳥(鳩?)が来てしまうことが困っている点ですが、許容範囲です。

ファシリティもフィットネスは器具・スペースが充実、プールに加えてサウナ(スティームとミストの2つ)や卓球台、パソコンルームと図書館までありますよ。

そして、不定期ですが住人を募ったイベントも行われます。直近参加してみたのは「チャイニーズ NEW YEAR PARTY」でした。

基本的には大満足してるんですが、いかんせんオーナーの対応はイマイチ。どうやら代理人を立てているようでコミュニケーションコストが高い印象です。結果、エージェントも雑な対応をしてくる現状です。

上記やりとり要約すると、給湯器が経年劣化で壊れたので対応を求めたら、

「HOME PRO(ホームセンター)で買える。買ったらコンドミニアムのスタッフに取り付けてもらって。」
「掛かった費用は来月の家賃から相殺するよ」

という回答をもらいました。「オーナーは基本動かない。私達は1顧客の為に時間を割きたくない。だから、あなたが(めんどくさいことは)やっといてもらえますか?もちろん費用は払います。」って言われてると解釈しました。

ちょっと違うのではないでしょうか?と思ったので、「私は外国人で店舗スタッフとの会話でのやりとりも大変だ。取り替える上で正しい規格を選べるか自信がない。あなた達で手配し(以下省略)」とちょっとだけ強めに言ったら求めていたアクションをしてくれました。出来るじゃないか。最初からやろうか。

それさえないければ、ほぼ言う事無しの物件ですね。
尚、私自宅周辺の散策記事はこちらになります。合わせて読んで頂けたら幸いです。

タイの賃貸ポータルサイト「hiphlat」

最後に私がよく使う賃貸情報サイトhiphlatを紹介します。

バンコクに住んでる日本人は公式発表で50,000人(実態はもっといます)を超えてますので、日系の不動産屋は当然存在するのですが、少し割高な印象です。あくまで印象。
これは在住者に向けて日本語で対応するサービスを売ってるわけですので、そこでお金取るのは当然だと思います。
ただ、最近は翻訳アプリの精度も上がってますので、私はこのポータルサイトを使い、気になった物件を扱っているタイ人経営の不動産屋に連絡(物件情報ページ内で問い合わせ出来る仕組)してアポを取り、内見という流れで物件を決めてます。特段不便を感じたことはありません。

最初はちょっとハードル高く感じる人もいるかもですが、よかったら使ってみてください。
5年という月日は長いので、今回はなかなか長文の記事になってしまいましたね。お付き合いありがとうございました。